River Street, Blue Building, 1st. floor
5690-970 New york City

curation

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About this project

【 curation(キュレーション) 】

地域の畑で採れた季節のお野菜と向き合い
食材にも農家さんにも最大級の尊敬の想いを込めて
お料理を提供するレストラン
その時、その素材の美味しさを見極め
味を最大限活かすように、
美しくなるように、
調理をすることでお客さまに楽しんで味わってもらいたい

美術館の展覧会のディレクションをするキュレーターのように
食材を丁寧に”CURATION”して、手をかけてお皿の上に盛り付ける
食に対する姿勢はもちろん
人や場所に対しても同じように
一期一会の出会いを大切にされるお施主さまの西山さん

その想いにとても共感し、その土地から根っこが生えて育つような
地域にとって自然な居場所になるよう設計、施工を心がけました

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吹田市山田は千里丘陵のなだらかな丘が続く地域の谷地の農村地域でした
大阪の都市化や大阪万博の開催をきっかけに、
マンションができ住宅地として開発が進みました
しかし伊射奈岐神社を中心に、
上村、中村、小川村、下村など広い範囲で農業を営んでいたため
都市化された現代でも、路地の奥に畑や田んぼが広がっており
今もみなさん現役で作物をつくられています

フィールドワーク(観察やヒアリング)により、その様子を観察し
大阪にほど近いこの土地で、“生活”と“生きる糧としての土”(食料を自分たちでつくる)が近い関係
私の目にはそれはとても素敵で豊かな暮らしだと感じました

その豊かさをcurationというお店を通して
山田に訪れる人、新しく住みはじめた人に知ってほしいと思い
地域の風景のエッセンスや、文化的ストーリーを設計に取り込みました

アプローチ沿いの花壇は、畑のウネをイメージして土を石灰で固めて形成しお店で使うハーブを植える場所であり
昔バス停だったこの場所で、同じように人のたまりができるよう入り口の位置を整えました

外部まで続くカウンターは、土と近い暮らしをイメージできるよういろんな土と塗り方でグラデーションとしました

地域のお野菜を並べられるよう、カウンターにはガラスのショーケースを組み込み

様々な農家さんが作ったお野菜を豊かに組み合わせて素敵なお料理をつくるお施主さまに敬意を払い
テーブルは様々な樹種の木を組み合わせて整えました

他にもたくさんのストーリーを込め建築として形にまとめています
ぜひ、お店に訪れて体感してください!

INFORMATION

場 所:大阪府吹田市
施 工:OTTOworks合同会社 生活工学研究所奥田達郎建築舎
左 官:八田人造石中野脩平、お施主さま 西山伸一 、西山裕子
DIY:お施主さまとたくさんのサポーター
DIY指導:奥田達郎建築舎
設計デザイン:奥田達郎建築舎
グラフィック:okuru design
写 真:奥田達郎

Location : Suita City/JAPAN
Principal use : Restaurant
Structure : wooden
Building constructor:OTTOworks
Architects:Tatsuro Okuda Archi

PROCESS

【 施工風景 】

【 竣工パーティー 】

Details